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JIS Z 9015抜取検査用語(検査単位・検査特性種類・検査方式)

JIS Z 9015シリーズ抜取検査関連用語のポイントを解説させていただきます。

●検査単位
・検査対象が数えることができる場合、1個を検査単位とする。
・検査対象が連続体や流動体の場合、一定の長さや容量などを検査単位とする。

●検査特性種類
・計数抜取検査 :ロットの判定基準が計数値で与えられる。ロットの大きさ=N、サンプルの大きさ=n、不良品・欠点数=cとする。
  ∟ 不良個数による抜取検査
     例)1000個の中から100個を抜き取り、不良品が5個以下は合格とする。表記は「n=100,c=5」
  ∟ 欠点数による抜取検査
     例)1000個の中から60個を抜き取り、欠点数の合計が50個以下なら合格とする。表記は「n=60,c=50」

・計量抜取検査 :ロットの判定基準が計量値で与えられる。
  ∟ サンプルの特性に関する基準値(一般的には正規分布に従った測定値)と比較し、合否を判定する。

●検査方式
・基準型:一般的に、生産者危険αを0.05、消費者危険βを約0.10とする方式。
・選別型:抜き取り検査を実施し、合格の場合は受け入れ、不合格の場合は全数検査を行い、不良品を良品に交換する方式。
・調整型:連続ロットの場合に、過去の検査履歴により検査方式を調整する方式。
     最初は「なみ検査」で行い、その結果により「ゆるい検査」または「きつい検査」に移行する。
     jis z 9015-1は、この方式である。
・連続生産型:生産が連続的に行われている場合、最初に全数検査を行い、一定個数連続して不良品が存在しなかった場合は抜取り検査に移行する。不良品が発生した場合は、また全数検査に戻る方式。

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