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JIS Z 9015-1の抜取検査手順と検査基準

ISO 2859シリーズに準じたJIS Z 9015-1の抜取検査手順を具体的に見ていきましょう。

1.目標となるaqlを設定します。aqlの決定は、絶対的な品質水準があればそれに合わせ、人命に関わることなど、重要なものほど厳しく設定します。また、ここで重要になるのは、工程平均とのバランスです。aqlを工程平均より良くすれば品質は向上します。しかし、それにより不合格が多いと生産効率は下がってしまいます。また平均より悪くすると合格率は上がりますが、品質も悪くなります。従って、達成可能な品質と希望する品質との妥協点に設定するのが理想的と言えるでしょう。

2.検査基準とロットの大きさを決めたら、JIS Z 9015-1の抜取表で照らし合わせ、サンプルサイズ文字を決定します。例えば、ロットが1500個で通常検査水準Ⅱであれば、サンプル文字は「K」となります。

3.次に対応する主抜取表で、サンプル文字と設定したAQL数値の交わる点を確認します。ここにAc(合格判定個数)とRe(不合格判定個数)が記されています。例えば、なみ検査・2回抜取方式で、サンプル文字が「K」、aqlが「1.5%」の場合は、「サンプルサイズは80個ずつ、第1回検査はAc2、Re5、第2回検査がAc6、Re7」となっています。この場合であれば、1回目の検査で不適合品が2個なら合格、不適合品が5個以上なら不合格となります。不適合品が3個と4個の場合は、2回目の検査を行い、不適合品が6個以下であれば合格とし、7個以上であればそのロットは不合格となります。

4.サンプルを抜き出し、これらの基準に基づき、検査・試験を行います。

5.ロットの合否を判定します。

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