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JIS Z 9015-1抜取検査方式の基礎知識

JIS Z 9015-1「計数値検査に対する抜取検査手順-第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式」とは、表題にあるように、抜き取り検査の規格を定めたものです。

JIS Z 9015-1は、日本工業規格(Japanese Industrial Standards=JIS)により、1999年5月に制定されました。JIS Z 9015-1は、AQL(合格品質水準)による品質管理の指標として使用され、現在では日本における抜取り検査の標準規格となっています。aqlとは、製造工程平均として十分であると考えられる上限の値、すなわち、抜取り検査で合格できる最低限の品質を意味しています。JIS Z 9015-1は、国際標準化機構(International Organization for Standardization=ISO)により1999年11月に制定された、ISO 2859-1と同等の位置づけがなされています。

JIS Z 9015-1の抜取り検査手順は、以下のような流れになります。

●目標となるaqlを設定する。
●検査の厳しさの水準と抜取方式を決定する(なみ検査・1回抜取方式など)。
●ロットの大きさを決め、検査水準と抜取表で照らし合わせ、サンプルサイズ文字を探す。
●サンプル文字とAQLとを主抜取り表で確認し、サンプルサイズとAc(合格判定個数)とRe(不合格判定個数)を出す。
●ロットからサンプルを抜き取り、検査・試験を行う。
●ロットの合否を判定し、合格であれば出荷、不合格であればロットごと処置する。

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品質管理と品質保証に関する情報収集&分析をおこなっています。